カメラ用語に関するファームウェア(英語:Firmware)とは、カメラやレンズなどのハードウェアを制御するためのプログラムを言う。
カメラやレンズのファームウェアを更新することにより機能が改善されたり、不具合が修正されたりする。よほどのことが無い限りファームウェアは最新バージョンに更新した方が良いだろう。ファームウェアを更新することをファームアップともいう。
例えば、ライカM10シリーズでは、ファームウェアの各バージョン毎に次の点で改善された。
ライカM10 ファームウェア 1.3.4.0 の改善内容 2017/2/13
- SD カードおよびバッテリー残量表示のステータスバーの色を変更
バッテリーや SD カードの残量低下に応じて、ステータスバーの色がグリーンから黄色、そして赤に変化するようになりました。- 「お気に入り」項目を 2 ページまで追加可能に
お気に入りのページに、最大 15 項目まで追加が可能になりました。7 項目以上を追加した場合には、自動的に 2 ページ目が追加されます。- [MENU]ボタンを使ってメインメニューにクイックアクセス
「お気に入り」の最後のページで[MENU]ボタンを押すと、「メインメニュー」の 1 ページ目を表示するようになりました。また、「メインメニュー」で[MENU]ボタンを押すと、次のページにスクロールできるようになりました。- オートレビューの表示画面を設定可能に
オートレビュー使用時に、メインメニューの[EVF/液晶画面の切替]の「オートレビュー画面」で、「オート」、「EVF」または「液晶画面」を選ぶことで、いずれの画面にデフォルトで表示するのかを選択できるようになりました。- お気に入りメニューから、「M-ISO」に直接アクセス可能に
「M-ISO」をお気に入りに登録ができるようになりました- ライブビュー使用時に、撮影後のブラックアウト時間を短縮
ライブビューでの撮影時、とくにオートレビューが OFF の時に、撮影後の画面がブラックアウトする時間を大幅に短縮しました。- その他の軽微な不具合を修正しました。
ライカM10 ファームウェア 1.7.4.0 の改善内容 2017/6/29
- SD カードの互換性を拡張
前バージョンのファームウェアでは、特定の SD カードを認識しない、または書込み速度が遅くなることがありましたが、SD カードの互換性を拡張し、より多くの SD カードをライカ M10 で使用することができるようになりました。
ライカ M10 では、1GB から 512 GB までの SD/SDHC/SDXC に対応しています。カメラの性能を活かすために転送速度 80 MB/s 以上の SD カードを使用することを推奨します。なお、SD カードメーカーが表示する転送速度は、ライカ M10 で使用する場合の読込み・書込み速度と異なる場合があります。
ライカ M10 では、UHS-II カードを使用することができますが、最大転送速度を発揮することができませんので UHS-I をお使いいただく事を推奨します。
ライカでは、新しく発売される SD カードの互換性を確認するよう取り組んでいますが、メーカーの製造変更やソフトウェア更新などの変化に伴い、ライカが動作確認した SD カードについても 100%の互換性を保証するものではありません。
ライカM10 ファームウェア 1.9.4.0 の改善内容 2017/7/10
- SD カードの互換性を拡張
前バージョンのファームウェアでは、特定の SD カードを認識しない、または書込み速度が遅くなることがありましたが、SD カードの互換性を拡張し、より多くの SD カードをライカ M10 で使用することができるようになりました。
バージョン 1.7.4.0 では、速いシャッター速度で撮影したときに画像が真っ黒になる事象が発生することが分かりました。
本不具合はバージョン 1.9.4.0 で解消しています。
また、バージョン 1.9.4.0 では、これまでの改善点が全て含まれています。
ライカ M10 では、1GB から 512 GB までの SD/SDHC/SDXC に対応しています。カメラの性能を活かすために転送速度 80 MB/s 以上の SD カードを使用することを推奨します。なお、SD カードメーカーが表示する転送速度は、ライカ M10 で使用する場合の読込み・書込み速度と異なる場合があります。
ライカ M10 では、UHS-II カードを使用することができますが、最大転送速度を発揮することができませんので UHS-I をお使いいただく事を推奨します。
ライカでは、新しく発売される SD カードの互換性を確認するよう取り組んでいますが、メーカーの製造変更やソフトウェア更新などの変化に伴い、ライカが動作確認した SD カードについても 100%の互換性を保証するものではありません。
ライカM10 ファームウェア 1.10.4.0 の改善内容 2017/11/29
- 以下の新しいレンズに対応しました。
- ライカ タンバール M f2.2/90mm
- ライカ ノクティルックス M f1.25/75mm ASPH.
ライカM10 ファームウェア 2.4.5.0 の改善内容 2018/6/29
- 削除メニューのインターフェースを変更
画像削除時のユーザーインターフェースを変更しました。- 最長露光時間を延長
ISO 100 もしくは 200 に設定時、最長 4 分のバルブ撮影ができるようになりました。- 連続撮影「低速コンティニュアス」モードを追加
新たに 3 コマ/秒の「低速コンティニュアス」がドライブモードに追加されました。- [お気に入り]メニューに “プロファイル読み込み” の設定を追加
- 撮影時の絞り値を EXIF へ記録
EXIF 情報に撮影時の絞り値を記録するようにしました。レンズを通した光と外部センサーが受ける光の差を計算し、おおよその絞り値を記録します(高コントラストの被写体では絞り値が誤って記録されることがあります)。- LED の点滅の無効化
目立たず控えめに撮影できるよう、カメラメニューの「カスタマイズ」から背面 LED の点滅を無効化できるようにしました。- ISO オート時のベース感度を変更
ダイナミックレンジを最大限に活用するため、ISO オート時のベース感度を ISO 200 に変更しました。- その他の軽微な不具合を修正しました。
ライカM10 ファームウェア 2.6.5.0 の改善内容 2018/9/25
- 新 Wi-Fi アプリ「Leica FOTOS」に対応
新アプリ「Leica FOTOS」を使って、スマートフォンとライカのカメラを Wi-Fi 接続できるようになりました。- Wi-Fi 接続用 QR コードを表示
スマートフォンと簡単にペアリングできるよう QR コードを表示できるようにしました。- WLAN の名称とパスワードを固定
WLAN 名称とパスワードを設定するサブメニューを廃止しました。- 接続モード設定用のサブメニューを廃止
接続モードを設定するサブメニューを廃止しました。
ライカM10 ファームウェア 2.7.5.0 の改善内容 2019/9/4
- ライブビューの不具合改善
ライブビュー使用中、高速コンティニュアスで撮影すると画面がフリーズする問題を修正しました。- GPS 測位のバグ修正
GPS 測位の精度に地域差が起きるバグを修正しました。(VISOFLEX 取付け時)- Leica FOTOS との接続性安定
800 コマ以上画像を記録しているカメラとスマートフォンを接続する際に発生した不具合を修正しました。- Leica FOTOS 用 QR コードの生成
アプリ接続用の QR コードの生成が最適化されました。その他の軽微な不具合を修正しました。- その他の軽微な不具合を修正しました。
その、答えは「更新した方が良い」である。
上述の通り、ファームウェアがアップデートされる度に、不具合が改善されたり、新しく発売されたレンズに対応したり、また機能が追加されたり、より使いやすく改善されたりする。メーカーサイトを時々確認して新しいファームウェアが発表されていたらファームアップを行うことをおすすめする。
各社のカメラのファームウェアをアップデートするには、通常メーカー公式サイト上でダウンロードしたファームウェアデータファイルをSDカードなどのメモリカードに保存してカメラ上から操作することによりファームウェアをアップデートする。レンズのファームウェアは一般的にはメーカーのサポートセンターへレンズを送り更新してもらう。
各社メニュー操作により背面液晶でファームウェアバージョン情報を確認することができる。なお、背面液晶が付いていないライカM10-Dはカメラ本体やスマホのアプリなどでファームウェアバージョンを確認することができない。しかし撮影したjpg画像データのEXIFデータを見ることによりファームウェアバージョンを確認できる。
indowsでは、Explorerを使ってjpgファイルを右クリック⇒「プロパティ」を表示した後に⇒「詳細」を見ると「プログラム名 2.7.5.0」のようにファームウェアバージョンを確認できた。バージョンアップ前に撮影したjpgファイルを見ると「プログラム名 2.6.5.1」とバージョン違いの表示となっているので正常にファームウェアバージョンアップに成功したことが分かった。
なお、ウェブ上のEXIFデータ表示サイトを使ってもファームウェアバージョンを確認することができた。
参考サイト: EXIF確認君
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