プライムレンズの意味を解説

2019/8/15更新

プライムレンズとは?

プライムレンズ(英語:Prime lens)とは、ズームレンズと比較して開放絞り値gf1.2~f2.8程度の明るい「単焦点レンズ」を言う。映画や写真の世界では、プライムレンズ=固定焦点距離の写真レンズであり(ズームレンズとは対照的に)、通常はf1.2~f2.8の開放絞り値を備えている。

プライムレンズとズームレンズの違い

プライムレンズは単焦点レンズのため、ズームレンズと比べると汎用性は無いが、多くの場合、ズームレンズと比べると光学的に性能が高く、開放絞り値は明るく(暗い場面でも早いシャッター速度で撮影できる)、小型で軽量である。

ズームレンズと比較して固定焦点であることを強調する場合は単焦点レンズ、固定焦点レンズ、またはFFL(Fixed Focus Lensの略)と言うが、ズームレンズと比べて性能が優れていることを強調するためにプライムレンズと言う

プライムレンズの本来の意味は、プライマリレンズ(Primary Lens=主要なレンズ、第一レンズ)であり、補助的に使われるオグジリラリーレンズ(Auxilinary Lens=補助レンズ)と対比して使われていたという説もある。

プライムレンズの主な焦点距離

フルフレームカメラ(撮像素子がフィルムサイズと同じ24mm × 36mmのカメラ)で使われるレンズとしてプライムレンズ(固定焦点レンズ)としてラインナップされている各メーカーの焦点距離は次の通りである。

メーカー固定焦点レンズの焦点距離
キヤノン
EFシネマレンズ
14mm, 20mm, 24mm, 35mm, 50mm, 85mm, 135mm
ソニー
FEレンズ
16mm, 24mm, 35mm, 50mm, 85mm, 100mm, 135mm, 400mm, 600mm
ライカ
Mマウント
18mm, 21mm, 24mm, 28mm, 35mm, 50mm, 75mm, 90mm, 90mm, 135mm

上記、EFシネマレンズはキヤノンのシネマカメラ用の特別なレンズである。キヤノンはスチール(写真)カメラ用に通常のEFレンズも販売しており、通常のEFレンズは上記焦点距離の他に14mm、20mm、28mm、40mm、100mm、200mm、300mm、400mm、800mmレンズがラインナップされている。

ライカの単焦点レンズはスチールカメラで使われるものでM型ライカのブライトフレームに対応するのは28mm, 35mm, 50mm, 75mm, 90mm, 90mm, 135mmのみである。