SUMMICRON (ズミクロン)の意味を解説

2019/2/18更新

SUMMICRON (ズミクロン)とは?

ズミクロン(ずみくろん、英語: SUMMICRON)とは、ライカ レンズ群のうち、 F2レンズの名称を言う。F2レンズは、f1.4のSUMMILUX (ズミルックス)や、F0.95のNOCTILUX (ノクティルックス)と比べて小型で軽量である。

明るさを抑えることによりレンズ設計に無理が無く、より高性能なレンズを作ることができると言われる。LEICA APO SUMMICRON M f2.0/50mm ASPHは、f2.0にもかかわらず、同じ焦点のSUMMILUX 50mm f1.4よりも高価で高性能である。

和製 ズミクロンとは?

和製ズミクロンとは、リコー廉価一眼レフカメラXR-500用の標準レンズRICOH XR RIKENON 50mm f2を意味する。ライカ用語のズミクロンがライカのf2レンズの名称であり、同じf2のRIKENON 50mm f2が和製ズミクロンと呼ばれている。和製ズミクロン RICOH XR RIKENON 50mm f2は、1978年の発売当時、定価9,000円という非常に安価なレンズであったが、その描写は素晴らしく、神レンズと呼ばれている。カミソリのようなその解像度の高さは、当時、ある写真雑誌で、「中心部の解像度はライカ ズミクロン50mm f2を超えている」と評価されたこともある。35年経過した今でも、人気レンズの一つで今では「和製ズミクロン」や、「貧乏人の神レンズ」と呼ばれ、中古レンズとしては非常に人気の高いレンズとなっている。

中古レンズとして、カメラ屋さんや、ヤフオクなどのオークションサイトでも流通しており、現在の流通価格は500円~8000円程度である。初期バージョンは、鏡胴が金属製で特に銘レンズ・銘玉と呼ばれる。後期バージョンは鏡胴がプラスチック製となっている。

関連用語: NOCTILUX, SUMMILUX, SUMMICRON, SUMMARIT, ELMARIT, ELMAR, ASPH, レンズ沼
関連リンク: ライカカメラ AG 現行レンズリスト(公式サイト)