ライカに触れると心に平和が訪れる

2019/10/12更新

ライカは精神安定剤だ

ライカに触れると心に平和が訪れる


防湿庫の中に、ライカ3台とNikonが1台入っている。今一番お気に入りはライカM10-Dだ。

夜中12時を過ぎたころに一人でM10-Dを取り出して手に持つことがある。左手の平ので感じるずしりとしたライカの重み、本革製のボディーケースの柔らかくて暖かい感触、キュッという革の触れる音。

革の匂いを感じながらファインダーを覗き、1960年製のSummilux-M 50mm f/1.4 first(貴婦人)のフォーカスリングをゆっくりと回してシャッターを切る。ライカは僕の呼びかけに応えるようにコトンと小さなシャッター音を鳴らす。

デスク周りを数枚撮影した後、ボディーの底蓋を開きSDカードを取り出し撮影データをノートPCにコピーし、Adobe Lightroomで写真を開く。ライカには白黒が似合う。Lightroomのプロファイルを白黒に変更した瞬間、ライカらしい写真が目の前に現れる。雑然とした机周りもライカで撮影するとなぜか絵になる(と思う)。

ライカと一緒に歩くと世界が美しく見える


時々、ライカと一緒に散歩にでかける。ライカと一緒に歩くと、普段何も感じない道端の草木や街を行き交う人々、雲や太陽や影さえも、見る物全てが美しく感じる。目の前に見えるもの全てが新鮮で鮮やかで美しく見えるのだ。

お散歩撮影から自宅に戻ると、一日を振り返りその日のベスト写真を探す。何気なく過ぎ去っていた日常がライカと一緒に過ごすことにより一枚一枚美しく記録される。

ライカで撮影すると時間がゆっくりと流れる


Nikon D4でスポーツ撮影をする際は、ベストな瞬間を狙うために秒速10コマの高速連写を行う。ガガガガガッとマシンガンのような音を鳴らしながらニコンD4は大量に写真を写し続ける。1日に8000枚撮影した写真の中から3日間かけてベストな写真を1500枚ほど選び現像していく。

ライカM10-Dで撮影する際は、連写は使わずに目の前に見えた一瞬を自分の感じるままに1枚ずつ撮影する。通常の撮影ではどんなに多くても撮影枚数が150枚/日を超えることは無い。レンジファインダーを覗きながら、左手でフォーカスを合わせベストなタイミングでシャッターを切る。街中で撮影するとライカのシャッター音は自分にも聞こえないくらい小さく、目の前に流れる雰囲気や時間を遮ることなく自然な空気感を写すことができる。

ライカは精神安定剤だ

ライカは僕の心を穏やかにしてくれる、精神安定剤だ。

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