ライカM10-P、M10-D、M240で使えないレンズリスト

2019/8/4更新

M型ライカで使えないレンズ一覧

M型ライカ(ライカ Mシステムのボディ)ではライカ Mマウントレンズ(1959年~)、及びマウントアダプターを使うことによりL39スクリューマウントレンズ(~1959年)を原則使用できるがライカの公式発表によると次のレンズを使用することができない。

  • ホロゴン f8/15mm
  • カールツァイスが開発製造を行い、ライカが販売した伝説の超広角レンズ。
  • ズミクロン f2/50mm NF(近接撮影用レンズ)
  • エルマー f4/90mm(沈胴式、生産期間1954 ~ 1968 年)
  • ズミルックス M f1.4/35mm(非球面レンズ不採用、生産期間1961~1995 年、カナダ製)
  • ごくまれに装着できないか、ピントリングが無限遠まで行き当らないものがある。そのような場合は、ライカカスタマーケアに問合せを行うことによりM型ライカで使用できるよう、有料で改造を行ってもらえる。また、行き当たるものは改造の必要は無い。

M型ライカで使えるがM型ライカまたはレンズ自体が破損するおそれがあるレンズ

それは沈胴レンズ。沈胴レンズとは、使わない時にレンズをボディーに沈めることによりレンズ全長を短くすることができるレンズである。沈胴式レンズは、伸張させた状態でのみ使用できる。絶対に沈胴してはならない。ただし、現行のマクロ・エルマー M f4/90mm は沈胴させても問題なく使用できる。以上がライカ M240、ライカM10-Dの取扱説明書で発表したライカ公式による情報である。

筆者のライカ仲間では沈胴レンズも問題ないという報告もあるが、ライカ公式によると沈胴レンズを沈胴させてはならないとあるので、万が一沈胴レンズによりボディまたはレンズが破損してしまったとしても修理費用は自己負担となることだろう。

ライカM240やライカM10-Dなど、現行のM型ライカはマウント面からボディ内を見てシャッターを開くと撮像素子の手前に透明の保護カバーが付いていることが分かる。つまり、M型フィルムカメラはボディのマウント面からシャッター幕までの距離があったが、現行M型ライカはマウント面からシャッター幕までの距離が短くなっているのだろう。

また、シャッター幕までの距離に問題が無い場合もレンズの沈胴部分がボディ内壁と干渉してしまう例もあるらしい。ボディ内壁には反射防止塗装がされており塗装やボディを傷つけてしまう恐れもある。

沈胴レンズは魅力的であるが、現行のM型ライカで沈胴レンズを使う場合はあくまでも自己責任でお願いしたい。

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