LightroomとLightroom Classicの違いは？【ライカイズム】

2019/10/13更新

LightroomとLightroom Classicの違いは？

LightroomとLightroom Classicの違いについて分かりやすく紹介する。えっ、LightroomとLightroom Classicって、2種類あるの？それって違うもの？と思っている方も居るかも知れない。実は筆者も2つのソフトが存在ことを知らずにLightroomを使っていて、Lightroomにあるはずの機能が見つからない、バージョンアップで変わってしまったのかとAdobeのサイトなどを探し続けながらLightroom Classicを見つけたのだった。

LightroomとLightroom Classicは名前が似ていて分かりづらいと思う。Lightroomが新しくてLightroom Classicが古い印象を受けるが実はLightroom Classicのみでしか使えない機能もありその使用目的によって使い分ければ良い。Lightroomのソフトの名称について、筆者はそれぞれLightroom Cloud（クラウド）、Lightroom Desktop（デスクトップ）と呼んだ方が良いと思う。

Lightroomはクラウド機能が使える

LightroomはLightroom Cloudと呼ぶのが良いと思う。Lightroomはクラウド機能が充実しており、PCで読み込んだ写真をスマホで編集したり、その逆もできる。またソフトがインストールされていないPC上でもWeb上のLightroom Webを使えば写真を閲覧編集できる。写真データはAdobeが提供するCloudサービスに保管されるのでPCやスマホが壊れてしまった場合もCloud上でバックアップされている。

Lightroom ClassicはPC単体で動作するデスクトップソフトである

Lightroom ClassicはLightroom Desktopと呼ぶのが良いと思う。Lightroom Classicは単体PCのデスクトップ上で動作するソフトであり、データはPC上で管理する。Lightroom(クラウド版)とLightroom Classicは写真データが連動しておらず、Lightroom Classicで読み込み・編集した写真データはそのPC上でのみ閲覧・編集できる。

Lightroom ClassicはClassicという名称から古い印象を受ける。クラウド機能が付いていない分機能が少ないかというとそうでは無い。Lightroom Classicは大量の写真データを編集するのに向いている。例えば、フォルダの中にある数百枚の写真データを読み込んで、色調補正や露出補正など一括編集することができるがLightroom（クラウド版）は複数写真を一括編集することができない。

Lightroom、Lightroom Classicの使い分けについて

Lightroom、Lightroom Classicのどちらも同じAdobeの写真現像ソフトであり写真を現像、編集するソフトであることは同じである。しかし両者はクラウド版かデスクトップ版かの違いがありそれぞれのソフトでしか使えない機能がある。目的に応じて使い分けするのが良いと思う。なお、LightroomとLightroom Classicは両方をPCにインストールできるが、スマホ上では、Lightroom（クラウド版）のみを使うことができる。

それでは、次に、LightroomとLightroom Classicの使い分け方について詳しく見ていこう。

Lightroom（クラウド版）の特徴

Lightroom（クラウド版）の一番の特徴は、写真データがクラウド管理されPC、スマホ、Web上でシームレスの閲覧編集、写真読み込みができることだ。

Lightroom（クラウド版）のストレージ容量

Cloud上のストレージ容量（保存可能な合計写真データサイズ上限）は次の通りそのプランにより制限される。

プラン名	月額費用	容量
Creative Cloudコンプリートプラン、いわゆる全部入り	6,134円/月	100GB
Creative Cloudコンプリートプラン（1TB）	7,348円/月	1TB
Creative Cloudコンプリートプラン（2TB）	8,448円/月	2TB
Creative Cloudコンプリートプラン（5TB）	11,748円/月	5TB
Creative Cloudコンプリートプラン（10TB）	17,248円/月	10TB
Creative Cloudフォトプラン（1TB）	2,178円/月	1TB
Creative Cloudフォトプラン（2TB）	3,278円/月	1TB
Creative Cloudフォトプラン（5TB）	6,578円/月	1TB
Creative Cloudフォトプラン（10TB）	12,078円/月	1TB
Lightroomプラン（1TB） Lightroomのみ、Classicは含まれず	1,078円/月	1TB
Lightroomプラン（2TB）	2,178円/月	1TB
Lightroomプラン（5TB）	5,478円/月	1TB
Lightroomプラン（10TB）	10,978円/月	1TB
フォトプラン（20GB）	1,078円/月	20GB
Lightroom無料プラン	無料	2GB

上記の通り、Adobe Creativeプランには容量2GBの無料プランが用意されているので、まずは無料プランでお試ししうつ、容量を増やしたり使えるソフトを増やすためにプランアップしていけば良いだろう。ちなみに筆者は、Adobe の他のソフト（動画編集、ウェブ編集、イラストレーターなど）も使うのでCreative Cloudコンプリートプラン（100GB）を使っている。クラウドストレージ容量は100GBであるが、クラウド容量を消費しないデスクトップ版のLightroom Classicと使い分けることにより容量不足になることは無く快適に使っている。

ライカで撮影した写真を現像するためにLightroomを使うのなら、デスクトップ版のLightroom Classicや写真編集ソフトのPhotoshopも使えるフォトプラン（20GB～、1078円/月）がおすすめだ。

Lightroom（クラウド版）なら、スマホとPCでシームレスに閲覧編集できる

Lightroom（クラウド版）なら、スマホとPCでシームレスに閲覧編集できるのが便利だ。スマホアプリのLightroomアプリを使えばスマホ単体で写真のRAWデータ（ライカなら拡張子が .DNGのファイル）を現像・編集できる。しかも素晴らしいのが、スマホで行った編集内容はクラウド保管されており、PC上でLightroomを開くとその編集済の写真を見ることができること、PCで編集を行えばその結果はスマホにも反映されることである。Lightroom（クラウド版）なら、スマホアプリとPCアプリに加えてアプリインストール不要のブラウザだけで使えるLightroom Web版も含めてシームレスに閲覧・編集・現像できるのである。

Lightroom（クラウド版）を使えば、PCで現像した写真をスマホでダウンロードしてSNSにアップしたり、スマホで現像した写真をPCからプリントすることも簡単に行える。

Lightroom（クラウド版）を使えば大切な写真データをバックアップ保存できる

Lightroom（クラウド版）で読み込んだ写真データはAdobe Cloud上に保管される。スマホやPCが壊れてしまっても、別のスマホ、または別のPCでログインすればクラウド上に保管された写真を見ることもできる。つまり、Lightroom（クラウド版）は大切な写真データのバックアップ機能も兼ね備えているのである。

ライカを使って撮影した写真のうち、その日のベストな写真はLightroomを使って編集、jpgへの保存（サイズダウンして保存できる）することを毎回行って居れば大切なベスト写真がAdobe Creative Cloud上に自動的にバックアップされるのは安心だ。Lightroom（クラウド版）はストレージ容量や他に利用するアプリの種別により月額費用がかかるが、大切な写真をバックアップできる安心料と思えばバックアップ機能だけでも元が取れることだろう。

LightroomとLightroom Classicの違いは？